フリーランスとしてはたらく-差別化する
- フリーランス
- 2021/11/05
自分がやりたいことを続けていくためには、しっかりと現状を分析し、自分の仕事にどんな商品価値があるか、他社との違いを明確化し、差別化することが必要になります。
目次
|「何でもできる」よりも「○○ができる!」
|現状を把握しよう
|「これができる!」強みとはなにか?
|プラン(戦略)を考える
|「やりたいこと」と「できること」は違う?
|「何でもできる」よりも「○○ができる!」
理解しているようで、なかなか理解しづらいのが「自分の専門分野」です。
例えば……
Aさん「ポップでオシャレなデザインが得意です」
Bさん「伝統的な和風のデザインが得意です」
Cさん「何でもがんばります」
こういった三人のデザイナーさんがいた場合、カフェやセレクトショップのデザインなどはAさんに、和風の案件はBさんに頼もうと考えるのが一般的です。
「何でもできる」というのは幅広くカバーしているようにみえますが、専門性が低いという印象も持たれます。
また、自身の現状を理解することで、時間ばかり取られて成果の上がらない苦手な仕事も見えてきますので、そういった仕事を避けたり、あらかじめ対策をして臨むことができます。
|現状を把握しよう
現状を把握するためにはどのような方法があるでしょうか。自身の現状を把握するために、使えるフレームワークをご紹介します。
・3C分析
3C分析とは、3つの視点から現状を把握するフレームワークです。
・顧客(Customer)
・自社(Company)
・競合(Competitor)
顧客の課題を洗い出し、その課題に対して、競合先はどんなアクションをしているのか、自社(自身)は現在どんなアクションをしているのか、そこからどのような打ち手があるのかを探ることができます。
|「これができる!」強みとはなにか?
「強み」は、いろんな考え方ができます。地域で他にできるのは私だけ、みんなやりたがらない面倒なアレができる、数十年前のあの技術をもっているなど、様々あります。
自分のスキルや知識、経験などから、3C分析をつかって、お客様のニーズ、自身のやっていること、他社のやっていることを改めて書き出すことによって、今まで見えていなかった「強み」が発見できるかもしれません。
「強み」が多すぎて煩雑になることは避けたいですが、得意だと言えることが多いのは良いことです。これは強みだと言えることを増やしていきましょう。
|プラン(戦略)を考える
現状を把握し、その先どのようなプランで食べていくのか。行き当たりばったりで案件をこなすのではなく、長期的な視点を持って進めていく必要があります。フリーランスとしてどのようにステップアップしていくべきか、先々を見据えた戦略を考えることで、今やるべきことが見えてくるはずです。
戦略を検討する際に使えるフレームワークがSWOT分析です。
・SWOT分析
SWOT分析とは、自身のビジネスにおける内部要因と外部要因を4つの象限(マトリクス)で分類し、今後打ち出していくべき戦略を考える際に有効なフレームワークです。
【内部要因】
強み(Strengths):目標達成に貢献する組織(個人)の特質
弱み(Weaknesses):目標達成の障害となる組織(個人)の特質。
【外部要因】
機会(Opportunities):目標達成に貢献する外部の特質。
脅威(Threats):目標達成の障害となる外部の特質。
自身の強み弱み、外部環境からどのように攻めていくのかを把握することができます。より多く仕事を請けて、手広い事業で会社をどんどん大きくしていくことだけが正解ではなく、ひとつの事業やジャンルにこだわって突き詰めていった方が最終的に利益を残せる可能性もあります。フリーランスの場合は、なかなか薄利多売ではこなせないので、ニッチであることやオリジナリティがあることやクオリティが求められるでしょう。
|「やりたいこと」と「できること」は違う?
これはとても重要な問題です。
「やりたいこと」とは、具体的にどんな案件を受けたいかということです。
どんなジャンルか、期間は、規模感は……などがそれにあたります。すぐには、「やりたいこと」と「できること」がマッチできないかもしれません。
まずは、現在の「強み」に合った案件を求めていき、徐々に「やりたいこと」にシフトしていく、広げていくというのも一つの方法でしょう。
仕事そのもののことだけでなく、ライフワークバランスをどのようにしたいのか、将来仕事はほどほどにして余暇を楽しみたいので、今稼げるだけ稼ぐなど様々な生き方があるので、自身のキャリアだけでなく、ライフプランも踏まえて考えていく必要があります。
自分自身の「豊かさとはなにか」「成功とはなにか」をよく考え、現状における最良のプランを描いておきましょう。
※令和2年度第3次補正事業再構築補助金により作成しております。
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