1.ゲームクリエイターの採用とは

  • ゲームクリエイター
  • 2023/01/01
eyecatch

 

1.ゲームクリエイターの採用とは 

ゲーム採用市況

■ゲーム市場は拡大傾向。ただし採用市場の入口は狭い

ゲーム市場で活躍する人材を目指すためには、自身の状況やキャリアに合わせた就職活動が必要になります。

近年、ゲーム業界は、スマホ・コンシューマー(SwitchやPS5などの家庭用ゲーム機)ともに拡大傾向にあります。市場規模も拡大基調で、人材投資がしやすい環境と言えるでしょう。そのため、各企業の人材採用も積極的に行われています。

ただし、ゲームクリエイターの採用市場を見てみると、その積極性とは裏腹に、入口が狭いという実情があります。実際にエントリーしてみると、未経験ではなかなか採用してもらえないというケースが多く見られます。それにはゲーム業界で活動するに当たって、一定のキャリアが求められることが多いからです。

■ゲーム業界のキャリアの作り方とは?

そのキャリアはどうやって作っていくのでしょうか。多くの場合、最初はアルバイトとして入社し、そこから認められ契約社員、正社員へとステップアップしていくという道をたどります。

特にプロフェッショナル職を志望される方は、5年〜10年会社に所属し、一定のスキルを身に着ける必要があります。その後に専門的技術を高めていき、業務委託などでプロジェクトごとにアサインされ、いろんなプロジェクトに参画していくことが一般的です。

中でもゼネラリストを志望される方には、企業側からのオファーでリードポジションやディレクションなどを経験させていきます。その後に、社員としての採用ポジションを用意しているケースが多いのです。望み通りゼネラリストの職に就けるのは、ほんの一握りの選ばれし者のみということが言えるでしょう。
 

■ヒットするタイトルは一握り。長く業界に残り続けるには?

ゲーム業界の採用の特性として、直接雇用と外注(業務委託)などをバランスよく採用するケースが多く見られます。なぜなら市場においてヒットするタイトルは一握りのため、うまく売れなかった時を想定した組織づくりをしていかねばならないという現実があるからです。

ゲーム業界での理想のキャリアは、新卒でゲーム会社に入り、数年間しっかりと経験を積むことです。各会社で即戦力となるような技術を持っていることが、長くゲーム業界に残るための秘訣となります。

一方、ほとんどありませんが、企業によっては未経験可能な採用枠もたまに出ることがあります。ただし採用されたとしても多くの場合、その給与水準は低いという現実があります。給与よりも、「何が何でも携わりたい」という高い情熱や自己実現に重きを置く方のみが挑戦すべき道と言えます。


■ゲーム転職サイト・エージェントを選ぶ3つの基準は?

ゲーム業界での経験が豊富な方であれ、未経験の方であれ、働き先を見つけるにはゲーム転職サイトやエージェントを利用される方が多いでしょう。それらのサイトを選ぶ基準は、以下の3つとなります。

1.自身の求めるゲーム職種の案件を保有しているかどうか

ゲーム職種と言っても、プログラマーやシナリオライター、サウンドクリエイターなどその種類は豊富です。職種によって必要な技能も180度変わってしまいますので、自分が求める職種の案件を多く抱えているかどうか判断することが重要です。

2.ゲーム業界の特性を理解しているか、専門性を有しているか

サイトやエージェントによっては、上記で解説したようなゲーム業界の特性をよく理解していないものも見られます。長くゲーム業界で残っていきたい方は特に、ひたすらに「高額給与」や「憧れのゲーム職種」といった言葉だけに惑わされるのではなく、しっかりサイトが専門性を有しているかどうかを見極めていきましょう。

3.キャリアコンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

ゲーム業界とは、深く険しいジャングルのような場所です。分け入れば、得られるものは多くても、そのあまりの広さに迷子になってしまうこともあるでしょう。そんなときに頼れるのがキャリアコンサルタントによるサポートです。自分の特性を見極め、自分のやりたい職種に就くためにも、できるだけ充実したサポートが得られるサイト・エージェントを選びましょう。

 

※令和2年度第3次補正事業再構築補助金により作成しております。